6.完全な服従

地獄待ちの玲子

オモチャの手錠をはめられ散々M気質を味あわされた健二と、責め続けた玲子の攻守が入れ替わった。
「今度は玲子の番だからね」
手錠を外してもらった健二はそう宣言すると、全裸の玲子の腕を後ろ手にして手錠をはめた。
「ほら、ベッドの上にうつぶせになってごらん」
お尻をぴしゃりと叩くと、玲子はビクッと体を震わせ、おとなしくベッドの上でうつぶせになった。
「猫があくびするみたいに、背中を反らせて、お尻を突き出してごらん」
「ええ、…恥かしいよ」
「いいからやれよ」
令子がしぶしぶ膝を折り曲げて、背中を反らした。白くて大きなお尻がゆっくりと、せり上がってきた。
「へぇ、意外とでかい尻だな」
「やだぁ、変なこと言わないで」
恥ずかしがる玲子を無視して、健二は真後ろに回って、玲子のお尻を覗き見た。両手の親指をそれぞれお尻の左右の合わせ目にあてると、ぐいっと割り開いた。セピア色のアヌスが丸見えになった。健二は無言で、そこに唇をかぶせた。
「ひゃあああ、やだぁ。ダメだよ、ダメ。お願いだから変なとこ舐めないで…」
玲子がお尻を振って抵抗してきた。健二はそれを押さえつけて、唾液をまぶしながらそこをベロベロと舐め続けた。
「だめぇ、恥ずかしいからやめて。いやだってば…変になっちゃう…ああ、感じちゃう」
「ほらみろ。お尻の穴を舐められるのっていい気持ちだろ。最初からそう言えばいいのに」
そう言うと健二は、片腕を玲子の体の下にもぐらせて、たわわに実っている乳房をまさぐった。おでこを支点にして四つん這いになっているので、玲子の乳房はベッドに向かってきれいな円錐形を描いていて、ちょうど揉みごろの形におさまっているのだった。親指と人差し指で乳首を挟んでこりこりしながら、健二はゆったりと乳房を揉み始めた。
「だめぇ。おっぱい、だめぇ。健二、気持ちよすぎて…もうだめ」
「ふふふ。お尻を舐められながらオッパイ揉まれて、幸せだろ。お尻とオッパイとどっちが、気持ちがいいんだ」
「…」
恥ずかしい答えを強要されて、玲子がだまった。そんな玲子の抵抗をくじいてやりたくて、健二は指先に力を加えて、乳首をさらにいじめてやった。
「いう、いう、いうから、もう許して」
「どっちなんだ」
「…両方いい。両方して欲しいの」
「よし、今から狂わせてやる」
健二はアナルと乳房を執拗に攻め続けた。
「ああ、凄い、凄い。健二、…いっちゃうよ」
とうとう玲子が突き出しているお尻をぶるぶると震わせた。健二はほくそ笑むと、ようやく唇を離し、今度はそのしたにある女の狭間を覗き見た。肉色の唇が健二を受け入れる気満々といわんばかりに、中の具をのぞかせていた。その肉はすでに濡れて、テラテラと光っているのだった。
「こんなに濡らしやがって、恥ずかしくないのか」
「だって、健二がするからでしょ」
「しかも女の子の大事なところを丸出しにして、よく平気だよな」
「…言わないでよ。…恥ずかしいよ。私だって女の子だもん」
「じゃあ、ハメてやろうか?」
玲子をいたぶるうちに、実は健二も昂ぶっていて、すでに股間のそれは鎌首をもたげていた。
「お願い、ちょうだい。玲子をめちゃめちゃにして」
「しかしお前も好き者だな。もうやり過ぎて、何発やったかわかんないよ」
「さっきので、7発目だよ。新記録達成だよ」
「ほんとかよ?」
「もう、そんなことどうでもいいの。あなたは私から逃げられないし、私はあなたを離さないからね」
玲子はそういうと、催促する様にお尻を震わせた。
「よし、入れてやる」
健二はそれをあてがうと、ゆっくり、じわじわと埋め込んでいった。
「スゴイ、すごいよ。はぁぁぁ、早く奥までちょうだい。ねぇ。ああああ、いい。はぁぁぁ…」
一旦奥まで埋め込んだ健二は玲子の感触を確かめる様に、ゆっくりとストロークを開始した。奥まで差し込んだものを引き抜こうとすると、玲子の肉がそれを逃がすまいとまとわりついてきて、その刺激がたまらなかった。
(なんて具合のいい女なんだ)
健二は早くもこみあげてくる痺れるような射精の感覚を我慢しながら、ストロークを続けていった。これ以上なく固くなった健二のものが、中を擦るように動くたびに、玲子はあられもない声を続けた。
「いい、いい、いっちゃう。もうダメ。健二、きて…はやくきて…」
玲子は快感に溺れながら、もっと深く健二を咥え込もうと、ピストンに合わせて尻を動かくすのだった。そして二人の呼吸がぴったりと合い、すさまじい快感が生まれた。獣のような声を上げながら、二人は同時に絶頂へと上り詰めた。

どくどくと注ぎ込んだ余韻が残る中、早くも玲子が甘い声をだしてきた。
「ねぇ、お願い。前からがいいの。前からして…」
そのかわいい物言いに、健二は手錠を外した。そして尻を両手で掴んで目一杯奥まで打ち込むと、そのまま玲子の太腿に手を移して、玲子の体を反転させた。玲子は健二を咥えたまま、バックから正常位に反転させらた。玲子の中で健二のものがぐるりと回転し、それは今まで感じたことがないような異様な快感をもたらした。
「あぅぅぅ…凄いよ、健二、凄いよ」
玲子が思わず叫んだ。そして唇をとがらせて、健二の唇に吸いついてきた。遠慮なく入ってきた舌が、健二の舌をからめとると、それを思いっきり吸い上げてくるのだった。
「ああ、たまらない。健二、大好きよ」
玲子は体を弓なりにそらすと、震えながら口を吸い続けた。
「健二、まだ固いね。感じるの。凄く感じるの」
一旦体の力を緩めた玲子は、大きく股を開き、カニばさみの要領で両足を健二に絡みつかせた。
「あああ、素敵」
脇の下を通って健二の背中に回っている腕に力がこもった。それに応えるように、健二も玲子を抱きしめている腕に力をこめた。二人の体は一部の隙もなくくっつきあった。玲子のぷりっとした乳房が、健二の胸板に張り付く。柔らかい体が、溶ける様に健二にまとわりつき、健二はそのまま玲子の肉の中へと沈み込んでいくのだった。
(ダメだ。おれはもうコイツから離れられないな)
健二は自分の印を刻みつけるかのように、玲子の中にどくどくと注ぎこむのだった。(終)

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