4.カーセックス

Mの刻印 里恵

その日から里恵のフンドシ生活が始まった。やめようにも毎朝倉庫でチェックされるので、里恵はフンドシをつけざるを得なかった。
そして日に数回、里恵はトイレの個室でお尻から犯された。毎回、里恵に手を壁につけるように命じると、グズオはスカートをまくり上げて、白い尻を丸出しにする。そして赤いフンドシを束ねて食い込ませると、それを揺すりながら里恵の快感に火をつけるのだった。
「本当はこういうのが好きだろ。お前はいじめられて悦ぶM女なんだよ」
そう耳元でささやきながら、胸元に回した手を襟元からブラジャーの中に差し入れ、微妙なタッチで乳房を愛撫した。そしてヒルのような分厚い唇を首筋や耳元に這わせて、里恵の快感を無理やり掘り起こすのだ。いつ誰が入ってくるか分からないトイレの個室という異様なシチュエーションと、グズオのツボを得た巧みな愛撫で、里恵はすぐに濡れてしまうのだった。
「おい、もう、びしょびしょだぞ。早くお願いしてごらん」
「…」
「早く言わないと、誰か来るぞ」
そう脅されて、里恵はグズオにお願いしなければならなかった。
「早く、早く入れてください…」
「もっと、ちゃんとお願いしろ」
「久寿男さんの…おちんちんを…入れてください」
消え入るような声で里恵がお願いすると、グズオは束ねたフンドシをズレらして里恵の中に押し入り、好き放題に突きまくるのだった。少しでも体を逃がそうとする里恵の動きを、がっちりと腰を掴んで封じると、グズオは思う存分突きまくって里恵の反応を愉しむのだった。さらに興奮してくると里恵の背中に覆いかぶさり、両手を里恵の胸元に差し込み、ブラウスの下のブラの中に手を突っ込んで、乳房を揉みまわすのだった。
指先で乳首を挟み込みこりこりと刺激すると、たまらなくなった里恵が息を乱しよがりだす。里恵は声をあげまいと、自らの手の甲で口をふさいでいるのだが、その間から吐息のようなよがり声が漏れてくるのだ。その声を聞くと、グズオはたまらなくなって、里恵の中にどくどくと出すのだった。そして行為が終わると、グズオはフンドシの前垂れで肉棒を拭うのだった。
「フンドシは色々と便利だなぁ」
グズオは笑いながらそういった。絶頂に追い込まれた里恵は、壁に手をついたまま体を小刻みに揺らし、立っているのが精一杯だった。
そうしたトイレでの異常行為が日常化するなか、グズオはさらにエスカレートしていった。それは里恵と同行の営業や打ち合わせがある時を狙って行われた。
最初にグズオと同行営業の打ち合わせが組まれたとき、里恵は何とか回避しようと試みた。しかし以前からやっていたことだし、急に断る正当な理由などなかった。嫌な予感を抱きつつ、里恵はグズオの車の助手席に乗り込んだ。
何事もなく打ち合わせを終えた帰り道に、グズオが牙をむいた。人も通らず車の通りすらまばらな倉庫街の広い道の路肩に、グズオは車をつけたのだった。
「なあ、さっきからムラムラして堪らないんだ。わかるだろ」
打合せの途中から、グズオがねちっこい視線を浴びせてくるのを里恵は感じていた。しかし客先で襲ってくることは考えられなかったので、里恵は無視して打ち合わせに集中していた。その時に感じた嘗め回すような視線で、今再び、グズオが助手席の里恵を視姦してくるのだった。グズオの望むことは知っていたが、里恵は無視して、視線を合わさぬように無言で前方を見つめ続けた。
「ずいぶん反抗的だな。お前は自分の立場がまだ分かってないようだな」
グズオは里恵の顎を掴み、力ずくでこちらを向かせた。そして自分の唇をかぶせるようにして、無理やりキスを奪った。
「うううう、うう」
なんとか逃げようとする里恵を押さえつけて、グズオは里恵の唇を甘噛みした。そして強引に舌を入れると里恵の口の中から音を立てて唾液をすすった。
(いや、やめて…だめです)
抵抗に疲れた里恵が体から力を抜いた途端、グズオは手を胸元に伸ばし、ブラウスの上から乳房を揉みあげた。それはパンパンに張っていて、グズオの大きな手でも余るほどの極上の膨らみだった。
「ふふふ、オッパイがパンパンに膨らんでる。やっと気分を出してきたじゃないか。そうやっていい子にすれば、やさしく可愛がってもらえんだよ」
グズオは調子に乗ってブラウスの前ボタンを外し始めた。
「やめて」
いきなり里恵が声をあげると体をひねって、グズオの手をはねつけた。
「こんなところで、やめてください」
「なんだ、連れないんだな。それじゃ痛い目にあうよ」
グズオは里恵に反抗され、さらにエキサイトしてきた。
(こいつ、生意気いいやがって。絶対に言うことをきかせてやる)
体を固くして身構えている里恵の耳元に口を寄せると、グズオが囁いた。
「フェラチオしてくれよ」
グズオのとんでもない要求に、里恵が言葉を失った。
「フェラチオぐらいできるだろ」
「…できません。…したことありません」
それは本当だった。以前、ベッドの中で元カレにねだられたことがあったが、里恵は断固として拒否したのだった。それから、元カレは二度と頼んでくることはなかった。
(男のものを口に咥えるなんて、そんなこと絶対にできない)
里恵は恐ろしさに震えながら、グズオを無視し続けた。
「ふざけやがって、できないで済む話じゃないことは、わかっているだろ。こっちを向けよ」
再びグズオが里恵の顎をとらえると、むりやり顔をむけさせた。
「ボクはムラムラしてんだよ。いいから、いますぐ口でヌイてくれよ」
「…いやです。お願いだから許してください」
「いやだね。許さないよ」
そういうとグズオは里恵の手をとって、自分の股間にあてがった。そこはパンパンに固くなってた。
「早くボクのものを出せよ。それともピンタされたいのか」
脅された里恵は震える手でグズオのベルトを緩め、ズボンの前をあけると、ブリーフの上からグズオのそれをいやいや握った。そして命令通りにブリーフの前を開くと、グズオのそれをむき出しにするのだった。それはコチコチに腫れあがって、熱く脈打っていた。
「…許してください」
「ダメだ。早くやれよ」
「…したことがないんです」
「嘘つけ」
「本当です。手でしますから、それで許してください」
里恵はもう泣き出しそうだった。
パチン、とグズオの平手が飛んだ。
「今までしたことないなら、なおさら今すぐやれよ。お前の口の処女をおれがもらってやる」
そういうとグズオは里恵の髪の毛を掴み、強引に顔を股間になすりつけるのだった。
「いやぁ…やめて、許してください」
「うるさい。ほら舌を出してペロペロ舐めろ」
そう命じるとグズオは里恵の髪の毛を力いっぱい掴みあげた。
「痛い、痛い、許してください」
「じゃあ、早く舌を出して舐めるんだよ」
グズオの圧倒的な暴力の前に、ついに里恵が屈した。里恵はおずおずと柔らかい舌を出すと、グズオのそれをゆっくりと舐め始めた。
「そうだ。そうやって唾をまぶしたら、唇をかぶせるんだよ。そうだよ、できるじゃないか…そうそう、そこで一気に口で咥えてごらん」
里恵は泣きながらグズオのそれを頬張ると、ゆっくりとストロークを開始した。
「もっと舌を絡めて。歯を当てない様に…そう抜くときは口をすぼめて、軽く吸いながらやるんだよ。うっ、うっ、うん…うまいぞ。その調子だ」
グズオの言いなりになった里恵はストロークを深く、早くするようにして、じゅぼじゅぼといやらしい音を立てながら、グズオを追い込んでいった。
「ああああ、里恵、うまいよ。たまらないよ。もう出るぞ、出るからちゃんと口で受け止めるんだぞ」
そういうと、グズオは里恵の頭を動けない様に押さえつけて、自ら腰を使い、里恵の口の中を楽しんだ。
(ああ、生温かくてヌルヌルで、なんて気持ちがいいんだ。里恵は上の口も最高だよ)
絶頂に上り詰めたグズオは、とうとう里恵の口の中に白濁のそれを注ぎ込むのだった。
「うぐぐぐぐ」
「全部飲めよ、こぼすなよ」
里恵は吐き気に耐えながら、口の中に注がれたものを全て飲み込んだ。
「はぁ、はぁ、ああ」
ようやく解放された里恵が、息を荒くして、口の端に垂れていた白濁を手で拭った。
「よし折角出してやったんだから、残らず頂きなさい」
グズオは再び里恵に咥えさせると、尿道に残っているものを、ちゅるちゅると音を立てて吸わせるのだった。
「これからドライブの時はかならずやるからな。上手くできる様に練習しとけ」
グズオが勝ち誇って、そう言い放った。
こうして外回りの時には途中で車を路肩に止め、グズオは必ずフェラチオを強要するようになった。トイレでの乱交を含めて、驚くべきことにグズオは日に三度も四度も射精するのだった。それほど、狂うほどに里恵のことが好きで、その肉体に異常な執着心を燃やしていたのだ。

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