いつもの通りに抱き合って、いつもの通りに服を脱がす。露わになった存在感のあるEカップの大きな乳輪を口に含むと、すぐにとってつけたように悦びの声を漏らしてくる。健二と慶子とのエッチは最初から最後まで手順も反応もいつも同じだった。
奥山健二と岸田慶子はお互いが大学生だったころ偶然、飲み会で出会った。一目見て可愛い慶子が気に入った健二は、積極的にアプローチをかけた。慶子もまんざらではなくて、二人はすぐデートするようになっていった。そして何回かの逢瀬の後、自宅に送る途中、夜道の暗がりで初めてのキスをした。
慶子は二人にとって初めてのキスだというのに、自分からバストを擦りつけるように抱きついてきて、さらに誘うように唇を開いた。健二が舌を差し入れるとすかさず舌を絡めてきて、まったりと舌を吸ってくる。健二はその積極さに驚いた。そういえば二人で会うようになって、街を歩いている時に、慶子はさりげなく腕を組んできて、健二の二の腕に偶然を装ってバストの膨らみをこすりつけてくるのだった。
(スゴイ積極的な娘だなぁ)
そんなことがあったので、この二人のファースト・キスの時も、健二は調子に乗って服の上から乳房の膨らみを鷲づかみして、ぎゅっと絞ってやった。すると、いやがるどころか慶子は身をくねらせて、くぐもった声を出した。
「あああん」
「胸、大きいね」
「ふふ、Eカップだよ」
慶子が得意げに、そう答えた。
(この娘は胸が大きいのが自慢なんだな。やっぱり女の子も、澄ました顔をしているけど、本当は自分の胸の大きさを気にしていて、大きい娘はそれを男にアピールしたいんだ)
健二はそう勝手に納得した。
ある夏の花火大会の帰り道、立ち寄った公園のベンチで、健二はキスのついでに慶子のブラウスのボタンを外し、胸元に手を突っ込んでみた。予想通り無抵抗なのをいいことに、ブラジャーの中に手を入れて、生で巨乳を揉みしだく。Eカップの巨乳は弾むように手の中で踊り、若い娘の乳房特有の柔らかい肉の感触と、同時に指の力をはじきかえしてくる弾力があった。それは男にとってはたまらない感触だった。さらに手のひらに触れる固くしこった大きめの乳輪と乳首の感触も、男心を激しくそそるものだった。
健二は興奮して、ついにブラウスの下で乳房をむき出しにして、手に握り込むようにして尖らすと、先端の乳首を甘噛みした。
「あああん。やだもう。誰かに見られたら恥ずかしい」
口ではそういいながらも、慶子は快感に身を震わせていた。
ところが乳房をいいように弄ばれた後、当然の流れで手を太腿に伸ばしたところで、突然、拒絶された。
「いや。やめて」
それは、それまでの雰囲気をぶち壊すような冷めた言い方で、健二は驚いた。
(おいおい、ここまで来ておあずけはないだろう)
ちょっとムッとした健二は、無言でベンチから立ち上がった。
「ねぇ、ちゃんともとに戻してよ」
意外にも甘い声でそういってきた慶子を見ると、何事もなかったかのように甘えた顔で健二を見上げていた。ワンピースの胸元は大きくはだけ、ブラから飛び出して露わなになった乳房が顔を覗かせていた。
「ごめんね」
そう言って健二は乳房をブラの中に収めてから、ブラウスのボタンを丁寧にとめてやった。
「ありがと」
何もなかったように立ち上がった慶子は、健二の手を取ると歩き出した。健二はなにかキツネにつままれた気分だった。
このことがきっかけとなって、健二は慶子の防御壁を一気に崩しにかかった。
(ここまで来ておあずけされるなんて、そんなバカな話があるか)
ムラムラとその気がわいてきて、健二は慶子を落とすための作戦を練るのだった。
一方、ウブなのかそうじゃないのか謎に包まれている慶子は、実は高校時代に部活の先輩と早々に経験済みだった。お互いが未経験同士で、その場の勢いでなし崩し的に入ったラブホテルで、慶子は処女を捧げた。ちょっと心配だった行為そのものは、思ったほどの痛みもなく、ほぼ、経験済みの友達に聞いていた通りだったので、慶子は少し拍子抜けした。ただ慶子の生バストにむしゃぶりついて、嬉しそうに舐め回す男の姿が可愛くて、慶子はその頭をかき寄せて、ほっこりとした気持ちに浸った。
そこからが、慶子にしてみれば一途に燃え上がる初恋のはずだったのだが、相手の卒業とともに浮気が発覚し、あえなく恋は終わってしまった。
やがて自身も大学へ進学すると、クラスメイトやサークルの先輩に次々に告白され、慶子は自分がモテることを自覚したのだった。とくに男たちの舐めるような視線が自分の胸に集まることで、慶子は大きなバストが武器であることを知った。それからというもの、まるでゲームのようにバストを強調したファッションで、慶子は男たちを弄んだ。
例えば慶子の通う大学のキャンパスは国際学部もあることから、留学生の姿を見ることが珍しくなかった。中でも北米やヨーロッパから来た外国人女子たちは色々な意味で進歩的で、平気でノーブラで登校する者も珍しくなかった。そこで慶子も思い切ってTシャツの下をノーブラにして、カーディガンを羽織るといった服装をして、男子たちにいたずらをするのだった。慶子の企んだノーブラ作戦で、学内で行き違う知り合いの男たちが、どぎまぎと視線を泳がすのが可笑しかった。
(みんな私のオッパイに興味津々なんだね)
こうしてじらされた男たちは一気に慶子に迫ってきたが、慶子は誰にもうんと言わなかった。その理由として、まず、慶子は極端な面食いで、イケメン以外は眼中になかった。しかも身長は178センチ以上、学歴も同等かもしくはそれ以上の偏差値の大学じゃないと見向きもしなかった。要するに大変お高くとまっていたわけで、結局、大学三年で健二と知り合うまでは、彼氏ナシの侘しい学生生活を送ることになった。都内の高級住宅街にある実家は裕福なので、慶子はバイトをする必要がなく、男たちと出会う範囲も限られていたというのも、彼氏が出来ない理由のひとつだった。
そんな中、偶然参加することになった合コンで、健二と巡り合ったのだ。同い年の健二は見た目、身長、偏差値が合格だったため、慶子は健二からの二人っきりで会う誘いを了承した。実際にデートしてみると、健二は見た目より誠実で、一緒にいることが楽しく、慶子はどんどんのめり込んでいった。逆に健二にしてみれば、あとはどこで手を出すかというタイミングが予想より早く訪れたという感じだった。そして初めてのキスからA to Bとなり、ついに慶子は健二の部屋に料理を作りに来ることを承諾したのだった。
その日、慶子はブラウンのチェックのワンピースに大きな白い編み上げのバックを下げてやってきた。作る料理は定番のカレーライス。市販のルーを使い、おまけにご飯は健二が炊くので、失敗のしようがなかった。買い込んできた肉や野菜をかごから出すと、慶子は張り切って準備を始めた。スプーンを置くためのカラフルな紙ナプキンを用意するなど、ちょっとしたところに気が利いていて、健二は嬉しく思った。
慶子が持ってきた編み上げバックが大きいのは料理の具材を入れるためだけでなく、その中にお泊りセットを忍ばせる必要があったのだ。親には予め外泊のアリバイも告げてあった。つまり慶子はやる気満々でやってきたのだった。一方、迎え撃つ健二もビールやワイン、酒の肴になりそうなチーズなど用意しつつ、もちろん、いざという時のゴムも寝室のすぐ手に取れる場所に忍ばせていた。うわべは清楚なふりをした健二と慶子だったが、滑稽にもお互いの胸の中は、すさまじい性欲を燃えたぎらせていたのだった。
カレーは美味しく出来上がり、健二は何杯もお代わりして慶子を喜ばせた。食後のワインに移り、ひとしきり盛り上がった後、トイレに立った慶子が戻ると、部屋の中は薄暗い間接照明になっていて、その中央に健二が立っていた。
「あれどうしたの?」
慶子のとぼけた問いかけに答えずに、健二は慶子を抱き寄せると唇を奪った。
「ねぇ、なに?なに?」
そう言いながら、慶子は健二に押されて、壁際に押し付けられた。
「慶子の裸が見たいんだ。いいだろ」
そういうと健二は首筋に唇を這わせながら、慶子のワンピースを脱がしていった。ワンピースが床に落ちると、健二は跪き、白いストッキングを慣れた手つきでクルクルと脱がしていった。ちょうど目の前に位置する白いパンティは、太腿のつけねのアノ部分が、もう熟れているわよと言わんばかりに、かわいい三角形の形にぷっくりと膨らんでいた。本当はそこにキスをしたかったのだが、今まで一度も触らせてくれない慶子の拒絶ぶりが気になっていて、健二はなにもせずにそのまま立ち上がった。
ストラップを肩から抜いて、白いブラのフロントホックを外す。
「恥ずかしい」
慶子は囁くようにそういうと、両腕を組むようにして乳房を隠した。
「いいから見せてごらん」
そう言って健二が慶子の腕を外した。薄暗い間接照明の中に、慶子の真っ白な乳房が浮かび上がった。それは思った以上にボリュームがあって、しかも勃起している乳首が糸で吊ったようにぴんと上を向いていた。
「きれいな胸だね」
そう囁くと、健二は両手で乳房を寄せ上げて、その先端に口づけするのだった。
パンティ一枚の姿になった慶子を、健二はベッドの中へ誘った。そして素早く服を脱ぐと、トランクス一つになって、慶子の横に滑り込んだ。
「ははは、服脱ぐの超早いね」
からかう慶子を口づけで黙らせて、そのまま慶子の上に体を乗せ上げた。
「はああああ、いい、とってもいい」
全身で健二の体重を受け止めた慶子は、その重みの嬉しさにうっとりとした表情になった。健二がバストをやわやわと揉みながら首筋に唇をはわせると、慶子がいい声で鳴き始めた。
「ねぇ、耳をして。耳をされるのが好きなの」
リクエストに応じて、健二が慶子の耳に舌を這わせ、ゆっくりとしゃぶった。手を伸ばしてパンティを脱がしにかかると、慶子がうまく足を折り曲げたので、健二はなんなく足先からパンティを抜きとった。そして指を太腿に這わせると、慶子がビクッと動いた。
「だめ、触っちゃダメ」
「なんで?どうしてだめなの」
「だって恥ずかしいの。触られるの好きじゃないの」
健二は意味が分からなかったが、ここで慶子の機嫌を損ねたくなかったので、手を乳房に戻し、再び丹念に耳を責め続けた。
「いい、いい。凄くいい。もう来て。早く来て」
慶子のお願いに、健二は慶子の太腿の間に足を割り込ませ、素早くゴムをつけて狙いを定めた。
「分かるでしょ。触らなくても分かるでしょ」
(よっぽどアソコを触られたり、見られたりするのが嫌なんだな)
健二は見当をつけて腰を突き出した。先端がヌルっとした肉の扉を捉え、突き入れると、つるりと滑り込んだ。
「ああああああ、凄い。すごくいい」
根元まで打ち込むと、慶子が喜びの声を上げた。なかはじゅくじゅくに濡れており、人肌の温もりが心地よかった。健二は慶子の顔の両脇に手を置くと、全身を使ってピストンを開始した。
「いい、いい。健二、素敵よ」
口づけをねだる顔で慶子がよがった。健二は、がっつりと慶子の唇に自分の唇をかぶせると、力を込めて慶子の舌を吸い上げた。慶子が体を弓なりにそらしてそれに応えた。腰の動きが自然と早まり、健二は絶頂へと走り出した。
興奮の一夜に二発決めて、健二は心から満足した。
(とうとうやってやった。まあ、焦らずに、そのうち股を割り開いて、思う存分舐めてやるからな)
そう思うと、健二は体に力が漲ってくるのだった。
一方、慶子は彼女として、健二の部屋を支配しだした。専用のシャンプーとトリートメントを風呂場に置き、洗面台には化粧落としやネイル・リムーバーなど、こまごまとした必要品を並べていった。もちろん自分の歯ブラシも忘れずに立てかけた。
こうして慶子は合鍵も巻き上げて、健二の部屋に自由に出入りするようになった。浮気を疑るのか、もしくは浮気防止なのか、何の前触れもなく突然やって来ることもあった。
健二はそんな慶子が少し煩わしかったが、顔もかわいいし、スタイルも良く、巨乳好きの健二が満足できる体だったので、とりたてて不満を漏らすことはなかった。
こうして二人は大学を卒業し、就職し、28歳になる今まで、半同棲のような暮らしを続けていった。