妄想の彼女 美和子 7.語られた真実 まるで夢遊病者のようにフラフラと、隆志は正門に向かって歩いて行った。すれ違う学生たちには目もくれずに、隆志は今しがた起きた出来事、美和子のことを悔やんでいた。(オレが早とちりしていらないことをしたばっかりに、決定的に嫌われちゃった。もう取り... 2024.09.20 妄想の彼女 美和子
妄想の彼女 美和子 1.偶然の再会 高校1年の春、初めて山本美和子を見たときから、その存在が隆志の頭の中でどんどん大きくなって、隆志の意識は美和子から片時も離れることができなくなった。今思えば、3年間ずっと隣のクラス同士という状況が、近くにいるが絶対に手が届かないという隆志と... 2024.09.13 妄想の彼女 美和子