沙希子は小さい頃から親の言うことをきく良い子だった。そんな沙希子が小学校二年生の時、ただ一度だけ父親に怒られたことがあった。
父がなぜ怒ったのか、その理由は今となっては思い出せない。だが沙希子を溺愛してやまなかった父が、突然、沙希子を膝の上に抑えつけ、パンツをおろしてお尻を叩いた。このことは、今も沙希子の中で消えることのない強烈な記憶だった。
パチンという大きな音を立てて、二度、三度とお尻を叩かれた沙希子は、驚いて泣き出した。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
泣きながら謝るうちに、沙希子は自分の身体の中に異様な感覚が芽生えるのを感じた。それはおしっこをぎりぎりまで我慢しているような、下腹に震えがくる切ない感覚だった。沙希子は思わず股間に手を当てて、そこを擦り上げたい衝動にかられた。しかしそのしぐさは、本能的に許されないものだった。沙希子は股間に伸びそうになる手をギリギリのところで我慢した。どんどん大きくなる切ない感覚に鷲づかみされながら、沙希子はその我慢のはけ口を求めて大声で謝りながら泣き続けたのだった。
それから時々、沙希子はお尻を叩かれる夢を見るようになった。その夢は、心配事があったり緊張を強いられたりした後に決まって現われるのだった。
(またお尻の夢を見て、おしっこが漏れそうになった)
それは沙希子にとって、誰にも打ち明けられない恥ずかしい秘密となっていった。
中学校の受験を控えたある夜のことだった。
成績の良かった沙希子は志望校に合格間違いなしと言われていたが、それがかえってプレッシャーになっていった。不安で眠れない夜が続いた。布団の中で気持ちを紛らわそうと、あれこれ思いを浮かべていると、突然、お尻の夢が襲ってきた。
下腹部に切ない感じが込み上げてきて、呼吸が早くなる。布団の中で沙希子は思わず足の指を反らせ、内股に力を込めた。そうすると落ち着くような気がしたのだ。しかし切ない感じはどんどん大きくなってきた。しかもこれは夢の中ではなく、現実の布団の中で起きていることだった。
(おしっこが漏れちゃう)
だがお尻の夢に縛り付けられたかのように、沙希子はトイレに起きあがることが出来なかった。沙希子はとうとう耐え切れなくなって、パジャマのズボンの中に手を入れた。そしてパンティの上から股間の膨らみをそっとつかむと、上下にゆっくりと揺すった。
「はあああ」
沙希子は布団の中で、小さく声を上げながら股間を揺すり続けた。
「ごめんなさ、ごめんなさい」
お尻を叩かれている自分の姿を想像しながら、沙希子は許しの言葉を呪文のように唱えた。切ない感じをギリギリまで我慢して股間を揺すり続けると、突然、下半身に痺れるような快感が襲ってきた。沙希子はうっとりとなって、そのまま眠りに落ちていった。
中学に入って身体が女になると、沙希子は時々お尻の夢を自ら呼び寄せて、布団の中で股間を揺するのが癖になっていた。週に一回は必ずパジャマの中に手を入れて、謝りながら揺すってしまうのだ。ぷっくりとした股間の膨らみを右手の人差し指と薬指ではさみ、真ん中に中指を沿わせてドキドキしながら揺らす。夢中になると、本当にお尻を叩かれている感覚がやってくる。そしてぞくぞくした震えとともに、心地よい安らぎが身体中を包みこむのだった。
その一方で、お尻の夢は沙希子にとって死ぬほど恥ずかしいものでもあった。
(こんな恥ずかしいことを、誰かに知られたら死んでしまう)
夢にふけった後、沙希子はもうこれで止めようと心に固く誓うのだった。だが、お尻の夢の誘惑は強く、沙希子はやめることが出来なかった。
沙希子が中学二年になった秋のことだった。テストを目前に控えた沙希子は我慢できなくなって、ベッドの中でお尻の夢をやり、股間をいつになく激しく揺さぶった。そして今までに味わったことのない気持ちのよさに浸った後、沙希子は大変なことに気がついた。パンティを汚してしまったのだ。
沙希子は慌てて起きあがり、パンティを脱いだ。確かめてみると、股のところに小さな染みが出来ていた。
(おしっこを漏らした)
そっと鼻に近づけて匂いをかぐ。しかしそれはおしっこではなかった。沙希子は物音をたてないようにクローゼットを開けると、引き出しから新しいパンティを出して身につけた。
(下着を汚したことを、お母さんに知られたらどうしよう)
それは沙希子にとって死ぬほど恥ずかしいことだった。沙希子は汚れたパンティを小さく折りたたむとハンカチで包んで、机の引き出しの奥深くに隠した。
それ以来、沙希子は我慢できなくなると、布団の中でパンティを脱いで下半身を露わにし、お尻の下にタオルを敷いてからお尻の夢をやるようになった。その頃になると中指をあてている女の子の割れ目の中に、もっと強烈な快感が潜んでいることを知るようになっていた。しかし恐くて、割れ目の中に指を入れることは出来なかった。
夢中のうちに行為が終わって、自分の股間をタオルでぬぐう段になると、沙希子はいつもみじめな気持になった。
(私は頭が狂っている)
沙希子は死にたいくらい後悔した。しかも定期的にお尻の夢をやるようになってから、沙希子は股間の膨らみが以前に比べて大きくなったような気がしていた。
(身体が変になってきた)
学校で体育の授業になると、スクール水着やブルマ姿になった同級生の股間の膨らみが気になるようになった。密かに自分の膨らみと見比べてしまうのだった。同じ年頃の女の子達に比べて、自分の方がぷっくりと膨れているような気がしてならなかった。
(今に取りかえしかつかない身体になってしまう)
そんな脅迫観念に取りつかれつつも、沙希子はお尻の夢の誘惑から逃れることが出来なかった。
こうして高校を卒業して体育もなくなると、沙希子は水着が必要な場所に一切行かなくなった。そればかりかパンツ・ルックはもちろん、ジーンズすら履かないようになった。股間の膨らみを見られているような気がして恥ずかしいのだ。
(もしもレオタードを着させられたら、気が狂って死んでしまう)
もともと恥ずかしがり屋の沙希子は、そこまで思いつめていたのだった。
結局、中学生の時に初めて汚してしまったパンティは、両親が死ぬまで捨てることができなかった。沙希子は絶対に知られたくない恥ずかしい秘密を、厳重に守り続けてきたのだった。
タモツにお尻を叩かれた時、そのお尻の夢が現実となって沙希子を襲ってきた。切ない感覚がどんどん湧きあがってくる。容赦なくタモツに尻を叩かれている間中、沙希子は死にたいほどの恥ずかしさの中で、全身がブルブル震えてくるあの感覚にとらわれていたのだ。このまま叩き続けられたら、沙希子は自分で自分の股間を握りしめて揺さぶってしまいそうだった。それは絶対に知られてはならない秘密だ。沙希子はシーツを固く握って、自分の手を封じた。
(おねがい、やめて。変になっちゃう)
沙希子はぎりぎりのところで秘密を守った。
しかしその次にタモツは沙希子を大股開きにして、「大人しくしないとお尻を叩く」と、脅してきた。沙希子はいうことをきくしかなかった。身体を二つ折りにされて、耳にふくらはぎがくっつくような大股開きの姿勢を大人しく受け入れるしか、沙希子に残された道はなかったのだった。
そんなことは露知らず、タモツは大人しく大股開きになった沙希子の恥かしい部分に顔を近づけると、じっくりと見入った。目の前にピンク色のお尻の穴が可愛らしく口をつぐんでいる。その上に、ピンク色の唇が花びらを少しはみ出させながら恥ずかしそうに口を開けている。体毛が薄いのか周囲に恥毛がまったく生えていないその唇は、まさしく少女のそれのように可愛らしい佇まいだった。ぽってりと充血して膨らんでいる感じが、沙希子の興奮を物語っていた。
タモツが唇の間にそっと舌を差し入れると、沙希子がビクッと腰を揺らした。そこはすでにたっぷりとぬめっていた。タモツは舌をそよがせるようにゆっくりと舐め上げ、舌先で沙希子のそれを探り当てていった。
(ウブい女のは、ちょこんと顔を出すくらいの小さいものなんだ。やさしく扱ってやるんだよ。乱暴にされると気持ちがいいどころか、痛いだけ。だから根気よく、長い時間をかけてゆっくりと可愛がってやりな)
マキエの言う通り、沙希子のそれは米粒のように小さく可憐だった。タモツは唾液でよく湿らせた唇で優しく咥えると、触れるか触れないかのタッチで、ゆっくりと沙希子を舌先で舐め上げていった。
(沙希子が狂うまで舐め続けてやる)
タモツはあふれ出そうになる自らの欲望を封印して、沙希子を舐めることに没頭していった。
「はあん、だめ、あん、あん、ああああん」
沙希子がお腹から絞り出すような声をあげて腰を震わせる。タモツの顔を思い切り太腿で挟み込むと、沙希子は足の指を裏側にそらせて、身体を硬直させる。顔は真っ赤に充血し、唇をきつく結んでいる。閉じた瞼の淵からは、涙があふれ落ちている。これでタモツに何度追い上げられたのだろう。沙希子はもう数を数えることもできなくなっていた。
タモツが沙希子を恥ずかしい格好に組み敷いてから、すでに二時間あまりがたっていた。その間、タモツはひたすら沙希子のそれを舌で愛撫し続けたのだった。
最初、タモツが丹念に舌で愛撫し始めると、沙希子のすすり泣く声に、少しずつ我慢しきれない喘ぎ声が混ざるようになった。
(女にオナニーさせれば、すぐに分かるよ。グイグイこする奴、ゆっくりとイジる奴。女っていうのは、自分が気持ちよくなる独特のテンポを持っているのさ)
マキエに言われた通り、まず、タモツは冷静に沙希子のテンポを探っていった。まさか目の前でオナニーを命じても、今の沙希子が易々と従うとは思えなかった。そこで様々にテンポを変えて舐め上げることで、タモツは沙希子が気持ち良くなるテンポを探り当てていったのだった。一度テンポをつかんでしまうと、マキエの言う通り、そこから沙希子を追い込むのは簡単だった。
タモツの舐めるテンポに合わせて、下腹のジンジンした感じが、沙希子の身体全体にひろがっていった。おしっこが漏れそうな切ない感じがどんどん大きくなっていく。どこかに流されそうで恐くなった沙希子は、思わず身体に力をいれて踏ん張った。その瞬間、頭の中が白んできて、沙希子は気が遠くなった。味わったことのない、ぞくぞくする震えが、沙希子の身体の芯を貫いた。
「はん…、はん…、あああん」
恥かしい喘ぎ声が身体の底から湧きあがってきて、沙希子は訳が分からなくなってしまった。
やがて意識がゆっくりと戻ってきた。染みだらけの汚い天井が、沙希子の目にぼんやりと映ってくる。覚めていく意識の中で、沙希子は下腹部に痺れを覚えた。ふと目をやると、タモツが変わらない姿で沙希子を一心に舐め上げているのだった。
「いやぁ」
言葉とは裏腹に、再びこらえきれないぞくぞく感が沙希子の中で膨らみ始めてくる。それは最初より早い速度で、沙希子の身体を包みこんでいった。
こうしてコツを覚えたタモツは、二時間の間に沙希子を何度も何度も追い上げていった。(沙希子にイキ癖をつけてやる)
タモツは自分の欲望をおさえて、ひたすら沙希子のそれを舐めまくった。一度落ちるとそこから面白いように、沙希子はイキ続けた。沙希子の花びらからあふれ出る蜜がお尻を伝って滴り落ち、シーツに大きな染みを作っていった。
「お願い、つらいの。もう許して下さい」
何度も何度も追い上げられた沙希子は、意識が戻る度に許しを乞うのだった。
「許してほしかったら、ちゃんと頼みな」
お尻を叩いた時と同じように、タモツは沙希子に許しの言葉を強要した。それは沙希子にとって、恥ずかしくて口に出せないものだった。
「もっとつらくしてやる」
タモツの舌が沙希子のそれを捉えた。
「言いますから、もうやめてください」
沙希子はとうとう観念した。
長い間身体を二つ折りにされているせいで、沙希子は身体じゅうが痺れていた。しかも女の子の一番敏感な部分をずっと舐められて、沙希子の下半身は溶け、感覚を失っていた。
(このまま舐め続けられたら、気が狂ってしまう)
沙希子はついに許しの言葉を口にするのだった。
「沙希子のオマンジュウの中に入れて下さい」
「ちゃんと目を開けて、オレを見て頼むんだ」
あれこれと難癖をつけながら、タモツは沙希子から何度も許しの言葉を絞りとった。
ようやくタモツが離れ、沙希子は布団の上に身体を伸ばすことを許された。折り曲げられた身体は放されたが、両脚が痺れ、沙希子は股を閉じることができなくなっていた。すかさずタモツが沙希子の太腿の間に腰を割り込ませると、先端をあてがい思いっきり突き上げてきた。
「いやぁ。あああん」
快感に痺れきっている沙希子の花びらが、タモツをつるりと呑み込んだ。温かく柔らかい肉が、タモツを優しく包み込んでいった。
沙希子の上でゆっくりと動きながら、タモツは耳元で囁いた。
「凄いぞ、クイクイ締まって気持ちがいい」
沙希子が示す状態をあからさまな言葉で囁くことで、タモツは沙希子の羞恥心をどんどん煽っていった。突き上げられる度に身体から自然に湧きあがってくる甘え声を抑えられず、沙希子は身もだえしながら追い上げられていった。
沙希子の乳房をつかむと、それをぐりぐりとこね回す。タモツは今までの我慢をはらすかのように、沙希子の乳房を揉みしだいた。根元から絞り上げてやると、乳首がさらに大きく立ち上がる。左右の乳首を真ん中に寄せると、タモツはかわるがわるほおばり、甘く噛み上げる。存分に乳房をいじりながら、タモツは腰をうねらせるように大きなストロークで沙希子を突き上げた。
先端の太い部分だけを残し、抜けそうになるくらいタモツが腰を引くと、沙希子の肉がそれを離すまいと追いかけてくる。
「ほら。抜こうとすると、オマンジュウの中がひっついてきて、いやいやをする」
両手で乳房を揉みあげながら、タモツは沙希子を言葉で恥かしめていった。確かにタモツのいやらしい言葉通り、タモツが大きく引くたびに沙希子は内臓が下に引っ張られるような感覚を覚えていた。頭ではタモツを拒否しているのに、身体がタモツを喰い締めて離さないのだ。
「ああん」
タモツが思い切り突き入れると、それに応えるように甘えた声を出してしまう。どんなにこらえても、声が勝手に出てしまうのだ。
「もうお前はオレのものだ。その印をしっかりとつけてやる」
タモツが目一杯突き入れて、グリグリと腰を押しつけてきた。タモツの剛毛が、沙希子の人一倍柔らかい股間の膨らみをこすり上げ、その奥を刺激する。二つの乳房と股間の膨らみという、沙希子の身体の中でもとっておきの柔らかい場所に全体重をかけて、タモツは沙希子をグリグリといたぶっていった。
「いやぁ、あああん、だめぇ」
とうとう沙希子はタモツにしがみつくと、身体を弓なりにして腰を震わせてしまった。沙希子の脈を打つような激しい喰い締めを感じながら、タモツは沙希子の中に我慢し続けていたものをどくどくと放った。