6.ベッドにくくられて

しず子の純情

まぶしい蛍光灯の光でしず子は目が覚めた。起きようとすると手が動かない。手首を手錠のようなもので、後ろ手に繋がれているらしかった。さらにしず子の両足首にはモーテルの浴衣の帯が結びつけられており、その端はベッドの下で左右の脚に固く結ばれていた。いつのまにかしず子は、大股開きの恰好でモーテルのベッドに人型に繋がれていたのだ。
しず子はもがくと、上半身を起した。ベッドの傍らに、スギヤマがニヤニヤしながら立っていた。
「てめぇ、なにすんだよ」
「やっと目が覚めた。それじゃ、そろそろ始めようか」
「ふざけんな、このヤロー。アタシが誰の妹か知ってのか」
そう言って凄むしず子を、スギヤマは笑顔で受け流した。
「この町に来たのは初めてだから、お前のお兄ちゃんなんか知らないよ。スルことしたらすぐに消えるから、例えお兄ちゃんがヤクザだって、オレには関係ないね」
「ちくしょう。離せ」
しず子は激しく暴れたが、足首は固く結ばれており、下半身は大股開きのままピクリとも動かなかった。
「おい、あんまり暴れるから、お前パンツがまる見えだぞ」
暴れた勢いでデニムのミニスカートがずり上がり、スギヤマの言う通り、スカートの下からライト・ブルーのパンティが半分くらい顔を出していた。
「喫茶店にいる時から、お前パンツまる見えだったからな」
しず子は思わず赤くなった。学校ではともかく、女子が多い溜まり場では、しず子はそういういうことを気にしたことがなかったのだ。
慌ててパンティをかくそうともがいたが、大股開きになっている足がじゃまで、逆にスカートが、ますますずり上がった。
「男からみれば、パンツまる見えの女はやりたい、やりたいって言っているようなもんだ。まったく近頃の女は恥じらいがないなぁ。さあ、いい気分にしてやるから、おとなしくしな」
そう言うと、スギヤマはTシャツを突き上げているしず子の胸に手を伸ばした。片手を右の膨らみに当てると、やんわりと力を入れて、しず子の上半身をベッドに押し倒していった。
「バカ、やめろ」
しず子はなんとか逃れようともがいた。しかしシャツの上からとはいえ、乳房をあからさまにつかまれて逃げ場を失ってしまい、身体に思う様に力が入らなかった。ベッドに倒されないように上半身を踏ん張ると、結果としてスギヤマの手に乳房を強く押しつけることになるのだ。結局、大人しく仰向けになるしかなかった。
「お前、オッパイ大きいなぁ。喫茶店にいたときから、Tシャツのなかでぷりぷり揺れてたもんなぁ。早く揉みたくてウズウズしてたんだよな」
スギヤマがTシャツに渦巻き型のしわがよるほど、乳房を強くひねり上げてきた。
(痛い。やめろよ)
上から押しつけるようにがっちりと乳房をつかまれて、しず子は上半身をもがくことも出来なくなってしまった。
「さてどんなパンツを履いてるのかな」
スギヤマはにやにやしながら、空いた片手でスカートをまくりあげていった。デニムのスカートを丁寧に折り返すように捲ると、パンティがまる見えになった。
「へー、やりまくりにしては意外と大人しめのパンツだね。オレはてっきりヒモパンだと思ったよ。小さなリボンが可愛いなぁ」
スギヤマはパンティのふちに指をかけると、引っ張り上げて中をのぞき込んだ。
「やめろ、変態。ばか野郎」
しず子は思わず上半身をくねらせて抵抗したが、動けば動くほどスギヤマの手が乳房に食い込むので、結局、モジモジと大人しくするしかなかった。
「さて、可愛いお嬢ちゃんの秘密の場所を拝見しようかな」
スギヤマはポケットからカッターを取り出すと、刃を布の内側に入れて、パンティの両脇をあっさりと切り裂いた。
「やだ。見ないでよ。やだぁ」
しず子の叫びもむなしく、一枚の布になったパンティがスルスルと抜かれ、下半身が丸出しになった。
「お、お前、剃ってるの?」
スギヤマは驚いてしず子の股間に顔を近づけると、手をあてがった。指をすべらせると、そこには剃り跡が全くなく、つるつるだった。
「珍しい。お前パイパンか」
(見られた。触られた…もうだめだ)
しず子は泣きそうになるのを懸命に堪えた。見ず知らずの男に明るい蛍光灯の下で秘密を見られた恥ずかしさと悔しさで、しず子は頭が混乱してショック状態になった。
「話には聞いていたが、ここがツルツルの女って、本当にいるんだなぁ。すげぇ、興奮してきたよ」
しず子が大人しくなったのを幸いに、スギヤマはカッターでTシャツを瞬く間に切り裂いていった。いとも簡単にTシャツを剥ぎ取ると、パンティとお揃いのライト・ブルーのブラジャーに包まれた、しず子の胸が露わになった。かっちりと食い込んでいるカップに寄せ上げられて、乳房が大きな丸みを作っていた。小麦色に焼けている肌に、水着の跡が真っ白く浮き立っていた。
「オッパイも丸出しにしようね」
スギヤマはニヤニヤしながらカッターでブラジャーのストラップを切ると、背中に手を入れてホックを外し、あっというまにしず子の上半身も剝いてしまった。
まるで腹巻のようにデニムのミニスカートをウエストに巻いた格好で、しず子は素っ裸に剝かれた。おまけに両足は大股開きだった。
しず子を裸に剝いてみて、スギヤマは改めてその身体に生唾を飲んだ。身長百七十センチを越えるモデル体型をした女の子が大股を広げ、身体を人型に固定されて横たわっている。それは圧巻の迫力だった。しかもスベスベの白い肌に水着の跡がくっきりと浮かび上がっているのが、スギヤマをそそらせた。
「色白だね。水着の跡がたまらないなぁ」
スギヤマはあっという間に服を脱ぐと、しず子の腹の上に馬乗りになった。目の前の二つの乳房ははちきれそうに張り詰めており、仰向けに寝ていても形が崩れることなく、お椀を伏せたようにまるまると盛り上がっている。乳房の両端を平手で軽く叩くと、先端でピンク色に色づいている乳輪と小さな乳首がぷるぷると揺れた。スギヤマは両脇から絞るように乳房をつかむと、乳首を絞り出すような動きで揉み上げた。さらにひねるように乳房をしごきあげてやると、ぷりぷりとした弾力が両手を弾き返してきた。
スギヤマにいいように乳房を揉まれながら、しず子はまるで水の中に潜ったような感覚に支配されていた。
「どうだ。オッパイ揉まれると気持ちいいだろ。アソコがムズムズしてくるだろ。…おら、何とか言えよ」
スギヤマが何か喋っているのだが、それは水の中から聞いているように、他人事に聞こえるのだ。
(痛い。そんなに強くしたらオッパイがとれちゃう)
「へへ、顔をしかめやがって、痛いか?もっとやさしく揉んでって、言ってみろよ」
茫然と天井を見つめながら、しず子はうねるように乳房を揉み続けるスギヤマに身を任せていた。
「ほら、感じないふりして澄ましていても、乳首がびんびんに立ってきたぞ。かわいいなあ、食べちゃいたいよ」
スギヤマは両方の乳房を根元から絞り上げ、乳首をにゅるりと絞り出した。
(ダメだ。私はこいつに好きにされちゃうんだ)
スギヤマは膨れてきたきた乳輪を口にほおばると、優しく吸い上げ、口の中で舌をそよがせて乳首を転がし始めた。しず子は全身が粟立った。(いや、キモい。やめて…やめて…)
突然、胸に鋭い痛みを感じて、しず子は我に返った。スギヤマがしず子の乳首を思い切り噛んだのだ。
「痛い。もうやめてよ、お願いだから」
抵抗する気力をそがれてしまったしず子は、それでもスギヤマを諦めさせようと、ボソリと言った。
「やっと口のきき方が女の子らしくなってきたな。でもやめないよ。お前みたいにいいオッパイしている娘は久しぶりだからな。それに色んな女をこましたけど、パイパンは初めてだ。このチャンスは逃さない」
そう言うとスギヤマは両方の乳房を寄せ上げて深い谷間を作り、その谷間に自分の腹を打つほどに固くなっているものを挟み込んだ。
「ああ、パイズリが気持ちいいなあ。ふかふかしてて、お前のオッパイいい感じだよ」
左右から寄せ上げた乳房の間に固くなったものをすべらせながら、スギヤマは目を細めて喜んだ。
自分の身体をオモチャにされながら、しず子は目の前で起きていることがあまりに過激すぎて、訳が分からなくなっていた。

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