6.パートナー・チェンジ

売られた女 比呂子

もう何日たったかもわからなかった。幸三に犯され続けて、ついに心が折れてしまった比呂子は、全てを諦め幸三のいいなりになっていた。
こうして素直になった比呂子を、幸三は1日に何度も何度も求めるのだった。比呂子は毎回、女のエキスを全て搾り取られ、最後にはいつも失神するまで追い上げられるのだった。幸三は比呂子の顔やスタイル、そして女としての体の機能の魅力に取りつかれてしまった。自分でも自制がきかないくらい、隙あらば比呂子を求め続けた。
このところ幸三が気に入っているのが、比呂子のフェラチオだった。経験の乏しい比呂子は、最初、男を口で加えることに強烈な抵抗をみせた。しかし外堀を埋める様に少しずつ追い詰めていった幸三は、ついに比呂子の口を犯すことに成功した。
「一度咥えさせれば、こっちのもんだ」
幸三は嬉々として、比呂子にフェラチオの手練手管を教え込んだ。まず、咥える前に肉棒に舌を這わせてぺろぺろと舐め上げる。こうして唾液でトロトロに湿った肉棒を手で持たせると、今度はそのさきっぽの肉瘤に口づけし、唇をかぶせるようにして、グリグリと唇を使って愛撫させる。それからおもむろに、口の中に含ませるのだった。そして舌を巻き付ける様にして十分に愛撫しながら、肉棒をしごくように出し入れすると、じょじょに奥へと飲み込ませるのだった。最後には喉の奥に肉棒が突き刺さるまで、比呂子は深く咥え込まなければいけなかった。
こうしてひとしきりフェラチオを行ったあと、比呂子は肉棒を持ち上げると、そのしたにある袋を舐め上げていく。この仕上げとしては片玉ずつ口に含み、口の中で転がすことを命じられる。こうして比呂子は口を使って幸三を喜ばせるのだった。
性欲が異常に強い幸三を満足させるため、比呂子は長時間、幸三の相手をし続けなければならなかった。毎回、精根つきるまで幸三に付き合わされるのだ。そうした経験から、まずは幸三を口で満足させることが、比呂子が自分の身を守るために不可欠な行為となっていった。幸三が望むように一通りの手順でフェラチオを行ったあと、唇で締め付けて首を振ってはげしくしごきあげると、幸三は獣のような声を上げて、比呂子の口の中に精液を放出してくる。比呂子は、それを一滴も残さず口で受け止めて、飲み込まなければならなかった。それは生臭い匂いと、喉が焼けるような苦みがともなう、耐えがたい行為だった。
「おい、まだ残ってるぞ」
ようやく精液を飲み下した比呂子に、幸三は悪魔のように命令するのだった。比呂子は大人しく命令に従って、再び肉棒をくわえると、ちゅうちゅうと音を立てて、尿道に残っている精液をすいあげなければならなかった。ただこの苦行に耐えきると、時として幸三は完全に満足し、そのまま比呂子を解放することもあった。そうなれば比呂子はつかの間の休息を得ることが出来るのだった。

その夜、泥のような眠りから目を覚ました比呂子は、喉の渇きをうるおそうと、そっと起き上がった。ベッドサイドのテーブルには、水のペットボトルが置いてあり、幸三と共有でそのボトルから水を飲む習わしになっていた。幸三と同じボトルに口をつける嫌悪感に比呂子は顔を歪めながら、しかし喉の渇きには耐えられず、音をたてないようにそっと水を飲み干すのだった。なぜならば万一、寝ている幸三が目を覚まし、比呂子が水を飲むことがバレると、幸三は無理やり比呂子に口移しで水を飲ませるのだ。
「ほら、いっぱい飲みな」
幸三はそういうとボトルの水を口いっぱいに含み、比呂子に強引にキスしてくる。そして万力のような手で比呂子の頬を締め上げ、無理やり口を開かせると、そこに口の中の水を注ぎこんでくるのだ。幸三の口の中で温められ、唾液の混じった生ぬるい水を、比呂子はいやおうなしに飲まなければならなかった。そうならないためにも、比呂子は用心深く静かに起き上がり、水に手をのばすのだった。
しかし今、水を飲み終わってみると、隣に寝ているはずの幸三がいないことに気が付いた。風呂場やトイレからも気配がうかがえなかった。しかも比呂子の首には、いつの間にか鍵付きの首輪がつけられており、長い革ひもでベッドにつながれていた。幸三に反抗していた頃は、幸三は用心深く、寝る時には必ず比呂子を首輪でつないでいた。しかし比呂子が従順になってからは、首輪をつなぐことはなくなっていたのだ。
(一体、どうしたんだろう)
薄暗闇の中で、比呂子は考えた。
突然、ドアがあくと男が入ってきた。それは省吾だった。
「おはよう」
省吾はそういうと窓に近寄り、カーテンを勢いよくあけた。朝の陽ざしで部屋の中が明るくなった。比呂子は慌てて両腕で胸と股間を隠した。
「ははは、そんなに慌てて隠さなくてもいいよ。比呂子の裸はいつも見てるから」
そういうと省吾は、天井のカメラを指さして、にやりと笑った。
「気付いていると思うけど、この部屋はいたるところにカメラがあって、それは俺の部屋のモニターにつながっている。もちろんトイレやお風呂もカメラ付きだから、比呂子が兄ちゃんと愛し合う様子はもちろん、お風呂で体を洗っているところや、トイレをつかっているところも、俺は音付きで毎日みてるんだ」
省吾の告白に、比呂子は恥ずかしさに顔を赤らめた。
「それにしても毎晩、激しく愛し合っているよね。上品な顔して、比呂子はすごくスケベで、いやらしい声をあげるよね」
省吾はニタニタと笑いながら、比呂子に近づいてきた。
毎日部屋に食事を運んでくるので、比呂子は省吾の顔は知っていた。ただ、いつも無言だったので、省吾の声を認識するのは初めてだった。少し甲高い声で話す省吾は、その爬虫類のような顔立ちと相まって、生理的に嫌悪感を抱かせる、一言でいえば典型的な虫唾が走るタイプの男だった。そして舐める様に比呂子の体を見る気味の悪い目線に、鳥肌が立つ思いがした。比呂子は本能的にベッドの隅の方に動き、省吾に背を向けて身を固くした。
「なんだい、そっぽを向いちゃって、ご機嫌なななめかい」
比呂子は、省吾がベッドに上がってくる気配を感じた。
「兄ちゃんは今日から3日ほど家を留守にする。その間、比呂子を可愛がってくれって、俺はいいつかっているんだよ。だからさ、こっちを向けよ」
そう言い放つと、省吾はいきなり平手で、比呂子の背中を思いっきり叩いた。
ぴしゃりという音に、比呂子は痛みで背中を反り返らせが、頑なに省吾に背を向け続けた。背中に省吾の手の平の跡が、赤く残った。
「強情なやつだな」
むきになった省吾が比呂子を叩き続けた。背中、脇腹、尻、比呂子の裸の至るところが、赤い跡で染まっていった。
とうとう比呂子が観念した。
「やめて下さい。向きますから、もうぶたないで」
比呂子はベッドの上で、省吾のいる方に体の向きを変えた。ただ胸と股間は両腕でしっかりと隠したまま、下を向いて、省吾から顔をそらしたままだった。
「こっちを見るんだ」
省吾の手が比呂子の顎をとらえると、無理やり顔を上げさせた。比呂子の目の前に糸のように細い三白眼と、蛇のように薄い唇、顔の大きさに比べて極端に小さな鼻が現れた。
「俺の名前を言ってみろ」
「…省吾さん、です」
恐怖のあまり消え入りそうな声で、比呂子が答えた。
「そう、よく覚えていたな。ではベッドから出て、床の上に立つんだ」
そう命じられた比呂子はベッドから降りて、床の上に立った。しかしその両腕は頑なに体を隠し続けていた。省吾は比呂子が繋がれている革ひもをベッドのヘッドから外すと、革ひもをたぐりながら、まるで犬を誘導する様に比呂子を壁のそばに立たせた。
「きをつけ、してご覧」
比呂子は身を固くした。
「聞こえないのか、きをつけをするんだよ」
背後に回った省吾が、むき出しになっている裸の尻を思いっきり叩いた。抜ける様に白く、肉付きのよい尻がぶりっと揺れて、省吾の手の跡が赤く残った。
「そら、言うこと聞かないと、尻の皮が破けるまで叩くぞ」
そう脅されて、比呂子は手を下げ、きをつけの姿勢をとった。
「やればできるじゃないか」
そいうと省吾が前に回ってきて、革ひもを壁のフックに固定した。
「下を向いてないで、こっちをみるんだ」
比呂子がおずおずと顔を上げた。裸を見られる恥ずかしさで、比呂子は首から上を真っ赤に染めていた。省吾が手をのばし、比呂子の前髪をかき上げる様に撫でつけた。
「おまえ、ホントに可愛い顔してるなぁ」
画面で見慣れているとはいえ、実物の裸の比呂子を目の前にすると、格別の思いがした。気品のある整った顔立ちに、男なら誰もが抱きたいと思うようなボリュームのある体つき。グラビア・アイドル顔負けの美貌とスタイルのよさに、省吾は早くも股間を固くしていた。
クリクリと動く愛らしい瞳から頬、首、そしてくっきりとした鎖骨の下を目でたどっていくと、そこには白い乳房がたわわに実っている。その半球形の頂には、薄いコーヒー色の乳輪が粒だっていて、乳首がすでにしこっているようにみえる。
「いいオッパイだなぁ」
省吾は両手で比呂子の左右の二の腕をつかむと、体を揺すった。その振動が乳房に伝わり、ぷるぷると乳房が揺れた。
「たまらないよ。こんないやらしい乳揺れは、エロゲーでもめったにお目にかかれないなぁ」
思わずむしゃぶりつきたくなる衝動を抑えて、省吾は乳房の下へと目を移していった。
見事に引き締まったウエストの下には、スベスベの下腹が広がっており、縦長のお臍が刻まれていた。
(ふふふ、後でこのお臍に舌を差し込んで、たっぷり舐め回してやる)
さらに下に目を移すと、太腿へと降りる手前に、柔らかそうな恥毛がふんわりと漂っていた。省吾はひざまずいて、恥毛に鼻先がつくくらい顔を近づけた。恥毛の奥には、くっきりとした割れ目が顔をのぞかせていた。そしてその下には程よく肉付いた太腿、そしてキュッとしまった脛から足首のラインも、たまらない色気を発しているのだった。
「俺がいま、何を考えているかわかるか」
省吾が立ち上がって言った。
(犯される…)
しかしそんな答えを口にできるはずはなかった。比呂子は唇を噛んでおしだまった。
「これから色々なことをして、比呂子と遊びたいんだよ。おまえを喜ばせて、おれも気持ちよくなりたいんだよ。わかるだろ」
(いや、絶対にイヤだ)
比呂子は目をつむって、体を固くした。
「最初にやりたいのはね、比呂子を舐めたいんだよ。この白くて柔らかい体を舐め回したいんだよ」
そういうと省吾は比呂子の頬に指で触れた。そしてそのまま、触るか触らないかの微妙なタッチで、指で比呂子の体をなぞっていくのだった。
そして省吾は両手に手錠をかけると、それを比呂子の頭の上にあるフックに固定した。こうして比呂子は両手を上げ、脇の下が丸見えになる姿勢に固められてしまった。普段日にさらされることのないそこは、一段と抜ける様に白かった。もともと体毛が薄いせいか、あるいはしっかりと手入れをしているのか、比呂子の脇の下はスベスベだった。
省吾の指先が、まず比呂子の乳房の輪郭をなぞっていった。下乳、横乳と膨らみをなぞったあと、指を脇の下に滑らせた。
「あああん」
電気でうたれたような感覚に、比呂子が思わず声を上げた。
「やっぱりここが敏感なんだね。たっぷり可愛がってあげるからこういうんだ。私を舐めてくださいって…」
省吾は両手の指をそよがせるようにして、比呂子の両方の脇の下を愛撫した。その異様な感覚から逃れようと、比呂子が身をよじった。しかし追いかけてくる省吾の指から逃れることは出来なかった。
「頑固だな。じゃあ、ちょっと痛い目にあうよ」
省吾は脇の下から指をはずすと、乳首の先端に触れ、そこから乳輪をなぞりだした。
「おれはね、オッパイのここにある粒々に針を刺すのがすきなんだ。針を刺すと血が出るだろ。いくつもいくつも粒に針を刺していくと、乳首が噴き出す血で真っ赤に染まってくるんだよ。それをしゃぶるのが大好きなんだ。もっともそうされると、女の子は痛みでギャアギャア泣き叫ぶけどね。きっと凄く痛いんだろうね」
省吾が比呂子の顔をのぞきこんできた。
「ためしてみたかい?」
「い、いやです」
「じゃあ、命令した通りにいってごらん」
「…舐めて、下さい」
ついに比呂子が禁断の言葉を口にした。
「よーし、たっぷり舐めまわしてやる」
省吾は指の代わりに舌で比呂子に触れると、狂ったように比呂子の体を舐め始めた。

省吾は首筋から始まって、下へ下へと舌をそよがせて言った。そして夢にまで見た比呂子の乳房を存分に舐め回した。白く柔らかい胸に顔をうずめる様にして、乳房を舐めた。
「ひぃぃぃ」
比呂子が嫌悪感に顔を歪めながら、細く絹を引き裂くような声をあげた。
「いい子だ、感じてるんだね。うれしいよ」
省吾は乳首を口に含むと、やさしく歯を立てて、甘噛みした。
「きゃぁぁぁ。いや、やめてください」
比呂子の声に興奮した省吾は、乳房の至るところに噛みついて、歯型をつけていくのだった。比呂子の両の乳房は、省吾のつけるキスマークで、ピンク色へとそまっていった。
「痛い、やめてぇ」
興奮を抑えきれなくなった省吾が、口いっぱいに含んだ乳首を、ガリっと噛んだ。
「お願いします。もう噛まないで」
泣きながら懇願する比呂子に満足した省吾は、ようやく乳房を離れ、さらに下へと移っていった。狙い通り丹念に臍を舐めてやると、比呂子はよがり声のように息を漏らし始めた。そしてついに、鼻先で恥毛をかきわけると、省吾はその奥にある割れ目に舌をさしいれた。
「いや、そんなとこ、舐めないで…」
身をよじらせて抵抗する比呂子を壁に押し付ける様にして、省吾はよがり汁がしたたるほど、秘部を舐めあげた。
「ほら、ここはどうだ」
省吾は比呂子の股間の膨らみに、両方の親指を押し当てて、割れ目をぱっくりと開いた。
「いやぁ」
剥きあげられたクリトリスが外気にふれて、ぷっくりとたちあがった。そこを口に含み、小刻みに押し上げる様に、省吾が愛撫を開始した。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
さすがに比呂子の口から息が漏れ、それがよがり声に変わってきた。
「ほら、どうだ」
そう言って省吾は比呂子の股間に中指をつきたてると、指を鍵の字にして比呂子の女をひっかけ、激しく揺すった。
「いやぁぁぁぁぁ」
比呂子はあっという間に追い上げられてしまった。間髪を入れずに省吾は比呂子の片足を抱え上げた。そして比呂子に肉棒を突きさすと、激しく腰を振った。
「やめて、いや、いやぁん」
省吾は乳房にむしゃぶりつきながら猛然と腰を振った。
「おおおお、たまらなく気持ちがいいぞ。比呂子の中にたっぷり出してやるからな」
「だめぇ」
その瞬間、省吾は射精した。省吾の精液が比呂子の内腿を伝って床に落ちた。それだけではおさまらず、省吾はさらに腰を振り続け、結局3回連続で、省吾は比呂子の中に精液を注ぎ込んだ。

壁の拘束から解放された比呂子は、ベッドの上に連れてこられた。そしてヘッドによりかかり大股開きになった省吾の足の間に正座すると、命じられるままに省吾の肉棒を口に含んだ。
(まるで犬だ)
舌と唇を使って省吾に奉仕しながら、比呂子は情けなさに涙が止まらなかった。
「ふふふ、泣きながらフェラチオされると異常に興奮するなぁ」
省吾はグイっと革紐を引くと、肉棒で比呂子の奥を突いた。喉に達した肉棒で、比呂子がむせ返った。
「はぁ、はぁ、はぁ」
ようやく肉棒を口から吐き出した比呂子は、よだれを垂らしながら、呼吸を整えるのだった。
「比呂子にプレゼントがあるんだ。ほら見てごらん」
比呂子がおずおずと顔を上げると、省吾が誇らしげに小さな金属の棒をみせつけてきた。それは2センチほどの長さの細い金属の棒に、3つの金属の球がついている奇妙なものだった。真ん中の球はパチンコ玉ほどの大きさで、一方、棒の両端についている二つの玉は、それより二回りほど小さいものだった。しかも両端の二つの球はねじ込む形で棒とつながっており、くるくると回すと、棒から取り外すことが出来る仕組みになっていた。
「かわいいだろ。これが比呂子のために特別に作ったピアスだよ」
そういうと省吾がにやりと笑った。

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